新書 社会科学 生成AIという新しいパートナー / 島田裕巳 / 斎藤哲也

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管理番号: BQ120762
発売日: 2026/07/10
メーカー: 読書人

商品説明

社会科学
【内容紹介】
生成AIは、単なる高性能な検索エンジンでも、便利な文章作成ツールでもない。
それは、我々自身の知性のあり方を映し出し、その輪郭を明瞭に示し、「人間とは何か」という、哲学が古来問い続けてきた根源的な問いを、今までにない切実さをもって私たちに突きつける、巨大な「鏡」なのである。
本書は、この新しい鏡と、三人の人文分野の探求者が、それぞれの現場でいかに向き合い、格闘し、そして対話したのかを記録した知的な冒険の書である。
AIを、単に「使う」べき道具としてではなく、共に「遊ぶ」べき対話相手として、さらには「デジタル空間における知の巨人、ソクラテス」として捉え直す。
その戯れと対話の先に、何が見えてくるのか。
本書は、そのスリリングな思考のプロセスそのものを、読者と共有しようとする試みである。
【目次】
はじめに
序章 対談「知性の未来、遊びの精神」(島田裕巳×斎藤哲也)
第I篇 AI時代の知的生産術
第1章 私というメディアの進化-ワープロからAIまで(島田裕巳)
第2章 作家の仕事はこう変わる(島田裕巳)
第3章 ライターは生成AIをどのように活用しているのか(斎藤哲也)
第II篇 AIと戯れる-人文知の新たな地平
第4章 知的遊戯のすすめ-AIとの戯れ(島田裕巳/斎藤哲也)
序 なぜ今、AIと「遊ぶ」のか
第1節 知のシミュレーターとの対話-架空の対談と文学の書き換え
?賢者の召喚--ソクラテスはイーロン・マスクをどう問うか
?文豪の憑依--『走れメロス』を芥川と村上春樹、フォークナーが書き直すなら
?批評のシミュレーション-柄谷行人はAI文学をどう読むか
第2節 孤独な快楽から思考のデュエットへ-音楽と趣味の世界
?架空の音楽鑑賞会-キング・クリムゾンとベートーヴェンを聴く
?オーディオの仮想試聴-耳を持たない評論家
第3節 NotebookLMという巨大な遊戯場
?耳で聞く批評と議論
/?スライド作成の快楽
?「知の攪拌機」としてのNotebookLM
結語 遊びの精神が拓く、人間とAIの共進化
第5章 宗教学的対話とデジタルのソクラテス(島田裕巳)
序 新たな対話の時代の到来
第1節 中立性と客観性の鏡としてのAI-宗教学的視点から
?人間的対話の隘路-結論ありきの問答
/?感情なき対話者の誕生
?宗教学者の理想像としてのAI
第2節 思考の外部に立つパートナー-哲学的視点から
?あらゆる思想の外部へ
?倫理の淵を覗き込む
?デジタル・ソフィストとの対峙
第3節 共同制作と創造性の地平
?創造性の新たな源泉
?対話の果てにある自己発見
結語 謙虚さと警戒心をもって
第III篇 AIの根源へ--いつもそこにライプニッツがいた
終章 ライプニッツの夢、あるいはAIの未来(黒崎政男)
序 なぜ今、ライプニッツなのか?
第1節 デジタル革命の深層-すべてを0と1にする思考
第2節 300年早い予見者、ライプニッツ
第3節 偶然か、必然か-スピノザとの対決
第4節 決定論的カオス-予測不可能な必然
第5節 ライプニッツの偶然論-世界の深淵に触れる
第6節 生成AIは「知性」か?-機械が言葉を生む仕組み
第7節 ライプニッツの夢-普遍記号論と生成AI
結語 人間とは何か-知性の砦が揺らぐ時代に
あとがき
【著者略歴】
1953年生まれ。
宗教学者。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。
放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。
著書に『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)『0葬--あっさり死ぬ』(集英社)など。