商品説明
社会
【内容紹介】
北半球からの視線が注がれにくく「ダウン・アンダー」(対蹠地)と呼ばれるオーストラリアで、建国前夜から現代に至るさまざまなタイミングで制作された「ポートレート」作品を、その背景を成す歴史・社会・文化の「鏡」として解読し、複層する人種・ジェンダー・階級の問題を考察する。
入植者植民地主義の歴史的文脈と、その「負の遺産」の清算の困難性も視野に収めながら。
併せてオーストラリア固有の象徴性を探るとともに、人間の営みの根幹に由来する感情のメカニズムの普遍性を確認すべく分析を行い、「ダウン・アンダー」の特殊性と人間の普遍性が衝突・交錯・混淆する一瞬を捉えた「ポートレート」作品それぞれの新たな見方を提示する。
【目次】
§ 1 1788年1月26日 「イギリス植民船団」初上陸
§ 2 1901年1月1日 「オーストラリア連邦」成立
§ 3 1967年5月27日 「国民投票」
§ 4 1992年6月3日 「先住権原」認定
§ 5 2008年2月13日 「公式謝罪」演説
【著者略歴】
中央大学文学部教授 英語圏文学・環太平洋文化
メルボルン大学オーストラリア研究所客員教授 オークランド大学人文学部客員教授
東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻博士課程中退