商品説明
日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
今年(1875年7月31日生まれ)、生誕150年を迎える柳田國男。
柳田は民俗学者としてつとに知られている。
だが、柳田は何のために、各地の風俗や慣習、民間説話、生活などの資料を集めたのだろうか。
それは単純な収集癖というものではなく、日本が近代化していくなかで失っていった「伝統」という叡智への哀惜と、文化を保守することを忘れた社会への怒りによるものであった。
しかし柳田は、後年になるほどその志を表面には表さなくなっていった。
そこに秘められた思いは、読者が読み解かねばならない。
一体、柳田は何を守ろうとし、何を変えようとしたのか。
ひいては、日本とは何かという問い、及び、世界とどこで通じているのだろうか。
本書では、柳田が残した主な8つの文章(遠野物語、石神問答、時代ト農政、大嘗祭に関する所感、明治大正史世相篇、日本の祭、先祖の話、海上の道)を読み解きながら、諸問題を考察する。
【著者略歴】
おの・こうすけ 昭和60年(1985年)、神奈川県生まれ。
青山学院大学大学院文学研究科博士前期課程修了(日本近代史専攻)。
会社員の傍らで文筆活動を行う。
雑誌『維新と興亜』副編集長。
著書に『資本主義の超克 思想史から見る日本の理想』(展転社、2019年)、『筆一本で権力と闘いつづけた男 陸羯南』(K&Kプレス、2020年)、『日本の根幹 農・神道・アジア』(反時代出版、2024年)、『岸田総理に伝えたい新自由主義の転換はふるさとの復活から』(望楠書房、2021年)、『読んでおきたい日本の「宗教書」 日本人の生き方を考える12冊』(宗教問題、2022年)などがある。