商品説明
社会
【内容紹介】
本書は、日本のホームセンター業界を牽引するコーナン商事株式会社の企業理念と発展の歴史、そして未来への展望を多角的に描き出す実像記録である。
一学生アルバイトとして第1号店のオープンに立ち会った現社長・疋田直太郎氏の個人史と、コーナン商事の企業史を有機的に絡め合わせることで、企業成長の本質に迫る内容となっている。
石油販売から始まり、時代の要請を敏感に察知してホームセンター事業へと舵を切った経営判断。
郊外型大型店舗の先駆けとなった出店戦略。
そして「できません」と言わない企業文化が生み出した数々のイノベーション。
本書は単なる成功物語ではなく、商品回転率や支払条件の改革、PB戦略の失敗と克服など、企業が直面した困難と、それを乗り越えるための試行錯誤の過程もリアルに描き出す。
第1部では、コーナン商事の「心」とも言える企業哲学と事業展開の全貌を明らかにする。
大学生アルバイトから始まった疋田社長の歩みと、ホームセンター業界の変遷を重ね合わせる第1章。
業界の常識を覆し、半兆円企業への道を拓く拡大戦略と、プロ向け専門店「コーナンPRO」の誕生秘話を描く第2章。
ベトナム、カンボジアへの海外展開の挑戦と現地適応戦略を語る第3章。
独自の企業文化と人材育成のあり方を示す第4章。
そして持続可能な社会の実現に向けたESG経営と社会貢献のビジョンを提示する第5章。
これらを通じて、ホームセンターから「暮らしの総合企業」へと進化を遂げるコーナン商事の全体像が浮かび上がる。
第2部では、コーナングループの社長たちや現場で活躍する社員たちへのインタビューを通して、企業理念が実際の現場でどのように具現化されているかを生々しく伝える。
PB・オリジナル商品開発へのこだわり、コーナンPROの進化と建デポへの発展、女性リーダーの活躍、地域に根差した店舗運営など、多様な視点から「コーナンの仲間たち」の実像に迫る。
本書の特徴は、トップマネジメントの視点と現場の声の両方を丁寧に拾い上げている点にある。
疋田社長の経営哲学と決断の軌跡を追うと同時に、店長や一般社員の日々の挑戦も詳細に描写することで、企業としての一体感と多様性を同時に表現している。
また、震災の経験から得た学びや、防災拠点としての社会的使命など、企業と社会の関係性についても深く掘り下げている。
本書が対象とするのは、ビジネスパーソン、経営学を学ぶ学生、起業家はもちろん、持続可能な社会づくりに関心を持つ一般読者まで幅広い。
「お客様第一」の理念を貫きながら、常に新しいことに挑戦し続ける企業の姿は、業界を問わず多くの示唆を与えるものである。
コーナン商事の過去から現在、そして未来へと続く挑戦の軌跡を追うことで、読者は変化の激しい時代における企業経営の本質と、社会における企業の役割について考えさせられるだろう。
本書は単なる企業プロモーションを超え、日本のリテール産業の発展史と、これからの持続可能な企業経営のあり方を示す貴重な記録となることを目指している。
【目次】
第1部 コーナンの心
第1章 社長・疋田直太郎のお客様への思い
第2章 拡大と進化はコーナングループの魂
第3章 海外のお客さまのための海外のコーナン
第4章 社員への思い、コーナンで働く「ダイゴミ」とは?
第5章 未来への約束
第2部 コーナンの仲間たち
【著者略歴】
疋田直太郎(ひきだ・なおたろう)
1956年大阪府生まれ。
78年、大学4年の時にコーナン1号店・泉北店のオープニングスタッフとして参加。
翌79年、コーナン商事株式会社入社。
取締役店舗運営部長などを経て、91年に副社長就任。
店舗開発や営業統括、すべての業務に携わる。
2013年、代表取締役社長に就任。
21年からは、業界団体の日本DIY・ホームセンター協会の副会長。