単行本(実用) 演劇 イギリス時々ヨーロッパ一時日本 / 狩野良規

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管理番号: BO4405514
発売日: 2024/03/25
メーカー: 国書刊行会

商品説明

演劇
【内容紹介】
芸術は越境できるか?! 演劇と映画とTVドラマ、ライブと映像、見ると聴く、人力とテクノロジー、劇場・映画館と動画配信、古典とスタンダードと新作、シェイクスピア劇とドキュメンタリー映画、混じりけなしとハイブリッド、そしてイギリスとヨーロッパと日本--何が同じで何が違うか、それぞれを味わい尽くす、まるでイギリスの天気のような解題集。
【目次】
はじめに
◆第1章 イギリス演劇
1 行間の重みはどこから来るのか--『深く青い海』
2 二本立てにあらず--『人と超人』
3 二十一世紀のブレヒト劇--『三文オペラ』
4 役者で魅せる芝居--『エレクトラ』
5 シラー劇、現代風--『メアリー・ステュアート』
6 フリンジの発掘した芝居--『夏と煙』
7 最近の古典劇上演--『夜への長い旅路』
◆第2章 イギリス映画・テレビ
1 イギリス流の国王物語とは--『英国王のスピーチ』
2 教育は何のため--『ヒストリーボーイズ』
3 小説もTVドラマも超一流--『高慢と偏見』
4 シャーロック・ホームズを抜いた人気作--「主任警部モース」シリーズ
5 これぞ女の生きる道--「第一容疑者」シリーズ
6 残酷演劇の映像化--『マラー/サド』
7 シェイクスピアをひっくり返すと--『シーザーとクレオパトラ』
8 アナザーストーリー--『もうひとりのシェイクスピア』
9 イギリスの空のような歴史劇--『ウルフ・ホール』
◆第3章 シェイクスピア
1 映画を見てから芝居を聴くと--『夏の夜の夢』
2 正統派の痛快娯楽劇画--『リチャード三世』
3 多彩なキャラと名場面の数々--『ヘンリー四世』
4 旬の芝居だ--『お気に召すまま』
5 シェイクスピア劇の現代化とは--『ジュリアス・シーザー』
6 女優が演じる国王--『リチャード二世』
7 人力のシェイクスピア喜劇--『十二夜』
8 ハイテクの時代のシェイクスピア劇--『テンペスト』
9 黒人のデンマーク王子--『ハムレット』
◆第4章 ケン・ローチと想田和弘
1 バスの運転手が見たニカラグア内戦--『カルラの歌』
2 アメリカの正義--『ブレッド&ローズ』
3 イギリスの国内事情--『エリックを探して』
4 底辺の若者にチャンスを--『天使の分け前』
5 眼前の緊急課題--『わたしは、ダニエル・ブレイク』
6 本気で怒っている--『家族を想うとき』
7 民主主義の舞台裏--『選挙』
8 二十一世紀の日本の情景--『港町』
9 アメリカをあぶり出す--『ザ・ビッグハウス』
◆第5章 ヨーロッパ演劇
1 ロシアのシラー劇--『たくらみと恋』
2 正統派のチェーホフ劇--『かもめ』
3 アンニュイなチェーホフ映画--『ワーニャ伯父さん』
4 異文化を作品化する--『マハーバーラタ』
5 これぞリアリズム演劇--『桜の園』
6 リアリズムを越えて--『桜の園』
7 古典の豊かさ--『二人の主人を一度に持つと』
8 レーゼドラマ--『ファウスト』
◆第6章 ヨーロッパ映画
1 なぜ難解なのか--『去年マリエンバートで』
2 フランス人のマンタリテ--『冬物語』
3 小説と映画の間--『変身』
4 落日のヨーロッパ文明--『永遠の語らい』
5 謎解きのない推理映画--『白いリボン』
6 どうしても作りたかった映画--『カティンの森』
7 ギリシャ現代史の亡霊--『狩人』
8 映像も演技もリアリズム--『ペレ』
9 母と娘--『秋のソナタ』
10 二つの世界--『ファニーとアレクサンデル』
◆第7章 ナショナル・シアター・ライブ
0 スクリーンでロンドンの演劇を
1 見てきたような?--『ザ・オーディエンス』
2 下支えの気骨--『スカイライト』
3 ことばはどこまで現実に根差しているか--『誰もいない国』
4 笑劇の衝撃--『一人の男と二人の主人』
5 ベストシートの芝居って何だ--『アマデウス』
6 英国の何が万歳なのか?--『英国万歳!』
7 騙されちゃいけない、猛毒あり--『アレルヤ!』
8 アメリカの夢の果て--『リーマン・トリロジー』
9 移民たちとの邂逅--『スモール・アイランド』

おわりに
ナショナル・シアター・ライブ・イン・ジャパン、10年間のラインナップ
初出一覧
作品名・文献名索引
人名索引
【著者略歴】
1956年東京都生まれ。
東京外国語大学外国語学研究科修士課程修了。
東京都立大学人文学部(史学専攻)卒業。
オックスフォード大学留学(1991-92年)。
現在、青山学院大学国際政治経済学部教授。
専攻、イギリスおよびヨーロッパ文学・演劇学・映像論。
主な著書に、『シェイクスピア・オン・スクリーン』(三修社)、『スクリーンの中に英国が見える』、『ヨーロッパを知る50の映画』正・続、『現代を知るための文学20』、『ポジティブシンキングにならないために』、『シェイクスピアとの対話』(以上、国書刊行会)、『えみゅーる--狩野良規自選エッセイ集』(シーズ・プランニング)などがある。