商品説明
児童書
【内容紹介】
風がふいて、わたしの心をゆらした。
どうしてあんな気もちになったんだろう。
ことばはすうっと上にあがり、天井にくっついた。
わたしがパパのことをおもいだしているのを幸介さんもママも知らない。
わたしのなかに、だれにもいえないことばかりたまっていく。わたしはわるい子どもになったのだろうか。わたしはぎゅっと目をつむった。
??本文より
【目次】
1 大きいサンダル
2 赤いソックス
3 ぶんぶん、ぶんぶん
4 シュークリーム
5 ひみつ
6 パパの背中
7 うらぎり
8「うちの子」
9 カラスノエンドウ
10 ファンクラブ
11 幸介さん
【著者略歴】
1950年、山口県生まれ。1977年、『朝はだんだん見えてくる』(理論社)でデビュー。同作で日本児童文学者協会新人賞受賞。『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』(PHP研究所)で第41回小学館児童出版文化賞、第39回産経児童出版文化賞受賞。『あたらしい子がきて』(岩崎書店)で第52回野間児童文芸賞。『きみは知らないほうがいい』(文研出版)で第62回産経児童出版文化賞大賞受賞。『もうひとつの曲がり角』(講談社)で第36回坪田譲治文学賞受賞。 そのほかの作品に、『ともだちのときちゃん』(フレーベル館)、『わたしのあのこ あのこのわたし』(PHP研究所)、『ひみつの犬』(岩崎書店)など多数。