単行本(小説・エッセイ) 日本文学 月下草子 アケビとカグヤの十五夜 / 末富晶

2,000JPY
2,520JPY
0JPY
本まとめ買い対象
数量:
– +
管理番号: BN214532
発売日: 2026/10/23
メーカー: 青娥書房
著: 末富晶
カテゴリー: 書籍 小説 日本文学

商品説明

日本文学
【内容紹介】
7年の不登校を経て、独り静かに世界を見つめてきた詩人・華道家による初小説。
神社を照らす日々満ちゆく月と、清冽な詩的叙述で紡ぐ物語。
静寂のなかで世界と出会い直し、言葉の光を灯す。
長期の不登校。
社会や他者との隔たりの中で、独り静かに自らと世界を見つめ続けてきた著者が、長年の孤高な省察と研ぎ澄まされた詩的感性を結実させた待望の文芸デビュー作。
【あらすじと世界観】
舞台は、静謐な空気が漂う夜の神社。
暗闇のなかで日々少しずつ形を変え、世界を静かに照らし出していく「満ちゆく月」。
世界の輪郭を遠くから見つめていた主人公の揺れ動く内面が、神社という静謐な空間、アケビと呼ばれる半透明な画家とかって天女であったと言われる祖母と淡く交流し、そして夜空に浮かぶ月の光と重なり合っていく。
著者は詩人としての言葉の息遣いと、華道家として空間に生け花を立てるような凛とした静寂の「間」を抱えながら、ひとつの物語を紡ぎ出した。
描かれるのは、過剰なドラマや易しい言葉による慰めではない。
独りきりで世界と向き合った者だけが知る、冷たくもどこか温かい澄み切った空気感--まさに「清冽」と呼ぶにふさわしい詩的叙述である。
【本書の光る魅力】
本書に流れているのは、決して過去の傷を悲劇として語る視点ではない。
絶望や孤独の底で見出した「世界の脆さ」に対する、静かな全幅の信頼である。
華道における「無音の音」や「空間の余白」のように、一行一行の行間から立ち上る透明な情景描写が、読者の心に深く染み渡っていく。
孤立や生きづらさを抱える現代において、本書は静かに寄り添い、暗闇の中で満ちゆく月のように、そっと足元を照らしてくれる一冊となるだろう。
生け花が空間を一変させるように、言葉によって開かれる新たな文芸の地平。
詩人・華道家・末富晶が解き放つ、美しくも切ない初小説。
【目次】
一の夜
二の夜
三の夜
四の夜
五の夜
六の夜
七の夜
八の夜
九の夜
十の夜
十一の夜
十二の夜
十三の夜
十四の夜
十五の夜
あとがき
【著者略歴】
末富 晶(すえとみ・しょう)
詩人、華道家。
7年間に及ぶ不登校を経験。
社会や他者との隔たりの中で、独り静かに自らと世界を見つめ続ける濃密な時間を過ごす。
その後、詩作やいけばなを通じた表現の道へと進み、独自の感性と美意識を研ぎ澄ませてきた。
生け花が持つ静寂と生命の交錯、そして言葉の持つ透明な響きを融合させた表現活動を展開。
詩集のほか、天童大人氏が主宰する「詩人の聲」朗読プロジェクト(Projet LaVoix des Poetes、白石かずこ、天沢 退二郎、高橋睦郎らが参加)に京都から継続参加。
生け花を思わせる静かな「間」と、無音の音を響かせるような独自の朗読で聴衆を魅了している。
本書『月下草子』は、長年の孤独な省察と繊細な詩的感性が結実した初小説。
神社を静かに照らす満ちゆく月の情景とともに、人間の内面と月が照らす世界の脆さを清冽な詩的叙述で描き出す。