商品説明
日本文学
【内容紹介】
辻原登、高樹のぶ子、角田光代の選考委員3氏の全会一致で選出された第15回日経小説大賞受賞作は、江戸時代後期の奥州を舞台に繰り広げられる極上の歴史ミステリー。
時は江戸時代後期、文化文政の世。
遠州浜名藩主の四男、部屋住みの響四郎と町方の女房との根津権現での出会いから物語は始まる。
互いに名も身分も明かさずひとつになり別れた。
響四郎は羽州新田藩に継嗣として迎えられることになっていた。
外様とはいえ大藩である羽州藩支藩への異例の末期養子は、幕閣の出世頭である浜松藩主・水野忠邦の斡旋によるものだった。
新田藩が預かる幕府直轄の島では、蝦夷地の花として知られる浜茄子が咲く。
小藩とはいえ譜代の響四郎に白羽の矢が立ったのは、その秘密を探らせるためでもあった。
響四郎に江戸から付き従ってきた浜名藩士が、次々と島で不審の死を遂げる。
沖合で見られる怪異現象がささやかれ、忍びや隠密が暗躍する島で何が起こっているのか。
その真相が明らかになったとき、そして一夜の情事で刻まれた恋の行方は……。
【著者略歴】
作家
1959年静岡県生まれ。
東京大法卒、ジョージタウン大学法学修士。
銀行勤務の後、コンサルティング会社を経て、現在は空港運営に携わる。
本作で第15回日経小説大賞を受賞。
著書にエネルギーや金融ビジネスを扱った小説『M&A神アドバイザーズ』『金融再生請負人』がある。
北海道在住。