商品説明
日本文学
【内容紹介】
◆第四句集
第四楽章の余韻や夜の花吹
人間が人間らしく生きることを願い俳句に詠むことは特別のことではなく極めて自然な創作行為であろう。
あとがきより
栞・山下知津子
◆山下知津子十二句抄出
遠汽笛夜明けの霧の青みたる
グラスの縁なづれば音や枯木星
天狼に見つめられつつ老いにけり
国深く病めりと記す初日記
夕立の白き闇なす故郷かな
すさぶ世の影の行き交ふ秋の暮
木菟啼くや闇がふくらみまた縮み
灯を消しぬ欅の芽吹き思ひつつ
これは何それ喉佛霜のこゑ
枯葎見るべきほどのこと未だ
麦熟るる頃ふるさとを捨てにけり
狼祀る一峰暗き片時雨
【著者略歴】
1939年4月22日 埼玉県秩父郡小鹿野町生まれ。
加藤楸邨に俳句を学ぶ。
「寒雷」暖響会員(同人)。
1993年7月3日、楸邨師逝去。
翌年、「寒雷」退会。
2019年、季刊俳句同人誌「禾」を折井紀衣、川口真理と共に創刊。
のち、藤田真一参加、現在に至る。
句集『雁坂』(蝸牛社)、『無著』(邑書林)、『茫々』(深
夜叢書社)
評論『乾坤有情』(深夜叢書社)
評伝『加藤楸邨』(蝸牛社)、『井上伝蔵 秩父事件と俳句』(邑書林)、『井上伝蔵とその時代』(埼玉新聞社)、『峽に忍ぶ 秩父の女流俳人 馬場移公子』(序文・金子兜太、跋文・黒田杏子、藤原書店)
俳諧集『弘化三年刊 そのにほひ』翻刻・解説(私家版)