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日本文学心ならずも幕臣となった渋沢栄一にまたとない転機が訪れる。パリ万国博覧会に派遣される徳川昭武ら使節団の随員に選ばれ、渡欧。産業発展めざましいフランスで、官と民が平等である社会に驚き、西洋の国作りに刺激を受ける。「大政奉還」の知らせを受け帰国した栄一の胸には、ある思いが芽生えていた──。