商品説明
【内容紹介】
<<私の周辺には独自の認知枠で世界を見つめ、他にはない生き方をしている人が多い。
もし「世の中列車」に例えるなら、なるべく他の人よりもいい席を取るとかそういうことでなくて、黙々と別の線路でも創っていくような……>>
(著者「序」、本書p4より)
美術の才能を、主に支援の場でチラシづくりのボランティアに傾けてきた著者の目に映る、世の閉塞感や犬や猫、赤ん坊、一緒にリサイクル缶を潰す仲間たちの横顔と人生のきらめき。著者によるカバーもその下の表紙もため息が出るほど絶妙です!
「往年の『ガロ』も真っ青!」と評判だった「けいこう舎ウェブマガジン」に連載(2020年1月~2023年2月)に、仲間の死を受けて急遽描き下ろした一作と、山谷(さんや)生まれの冊子「あじいる」に掲載の伝記マンガも収録。
「あじいる」の背景については、一般社団法人あじいるの荒川茂子さんの解説を所収。
【目次】
■ 序 3
■ 山崎ノ箱 (二〇二〇年一月~二〇二三年一月「けいこう舎マガジン(note)連載」 11
第一話 赤縄 13
第二話 ほろほろこぼれる春に佇む 21
第三話 穴 28
第四話 猫うつけ 37
第五話 眠れぬ森の女 45
第六話 Chill2充ちる 53
第七話 テツ&ひろし 63
第八話 ちりちりレコード 72
第九話 路地裏の椅子 80
第一〇話 缶を踏む 86
第一一話 其処にある風景 99
第一二話 山谷まるこ 106
第一三話 ゴーシュへの手紙──ゴパールに捧ぐ 描下ろし 115
■「あじいる」(一般社団法人「あじいる」・あしあとプロジェクト編)から 123
「あじいる」とはいったい何か……(編集部) 124
あしあとプロジェクト「あじいる」発刊に際して(荒川茂子/冊子「あじいる」より転載) 125
浦島エレジー 126
あんぽんたん三太 135
ローソクもらい 144
丸石太郎の すまいる じんせいすごろく 146
バルさんスケッチ 150
■【解説コラム】「あじいる」のこと─時代背景と現在(荒川茂子) 155
■あとがきにかえて 159
◆写真一覧 10
【著者略歴】
1966年、東京生まれ。東京デザイン専門学校卒。広告・出版・印刷、中間支援を経て福祉・相談業務へ。2008年、NPO「自立生活サポートセンター・もやい」に出会い、その後、冊子づくりを機に「あじいる」へ参加。
装幀の仕事に『吟醸掌篇』vol.1~4(けいこう舎)、『貧困待ったなし──とっちらかりの10年間』(もやい、岩波書店)、『お袖をつかんで』(吉水岳彦、てるふる)などがある。