文庫 日本エッセイ・随筆 宙空に立つ塔 / 本間邦雄

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管理番号: 3Z256591
発売日: 2025/06/13
メーカー: 法藏館

商品説明

日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
なぜ人は塔に魅了されるのか。
野間宏『わが塔はそこに立つ』の作品読解を横軸に、源信『往生要集』とダンテ『神曲地獄篇』、『法華経』における塔の叙述、ストゥーパ以来の塔の変遷、日本層塔建築と心柱などを随時縦軸とし、塔の成り立ち、様相に多面的な背景を与え照明をあてる。
表象批評のチャレンジングな試み。
書き下ろし作品。
【目次】
序
第1章 「わが塔はそこに立つ」とは?--小説の構造についての考察
第2章 「われ」と地獄--「われ」と「そこ」についての考察
第3章 主人公の”顔”の謎--「われ」と「鏡」についての考察
第4章 真如堂のトポスと鳳凰--「そこ」とその歴史についての考察
第5章 「わが塔」の「塔」についての前提的考察--仏塔の由来と変遷
第6章 層屋根と心柱のつくり--日本の塔層とはどのようなものか?
第7章 空中の宝塔--塔はどのように表象されてきたか?
第8章 層塔の境位--『わが塔はそこに立つ』における「塔」を介して
補章 今日からふりかえって
おもな参考文献
あとがき
【目次】
序
第1章 「わが塔はそこに立つ」とは?--小説の構造についての考察
1.「われ」と「塔」と「そこ」
2.小説の叙述の構造
3.「わが塔」の「われ」--海塚草一の四つの問題
第2章 「われ」と地獄--「われ」と「そこ」についての考察
1.源信『往生要集』の「等活地獄」
2.瓢箪形の顔をした男と二つの疑問
3.『往生要集』「黒縄地獄」とダンテ『地獄篇』「邪淫地獄」
4.『往生要集』「衆合地獄」における刀刃林
5.海塚の未踏の地獄
第3章 主人公の”顔”の謎--「われ」と「鏡」についての考察
1. 海塚の”地獄”の煩悶と「暗い鏡」
2. 割れてかたちを失った顔
3.”鏡”の形成の意思と未成
4.”顔”のない海塚の探すもの
第4章 真如堂のトポスと鳳凰--「そこ」とその歴史についての考察
1.真如堂の由緒と源空〔=法然〕・親鸞との関係
2.宗門の「百日行」
3.海塚にとっての真如堂と三重塔
4.宗門(吉間浩吉)との対決
5.鳳凰の出没と親鸞
第5章 「わが塔」の「塔」についての前提的考察--仏塔の由来と変遷
1.「わが塔」の「塔」に関する三つのレベル
2.層塔の成り立ち
3.インドのストゥーパとその伝播
4.中国への伝播
第6章 層屋根と心柱のつくり--日本の塔層とはどのようなものか?
1.塔と伽藍配置
2.軒の出の深さと斗?
3.心柱のつくり
4.宙に立つ心柱
5.『わが塔はそこに立つ』における「宙づりの心柱」
第7章 空中の宝塔--塔はどのように表象されてきたか?
1.『法華経』「分別功徳品」についての『法華義疏』の解説
2.『法華経』における塔の出現(「見宝塔品」)
3.『正法眼蔵』の「法華転法華」
4.宝塔と虚空
5.透彫宝塔
第8章 層塔の境位--『わが塔はそこに立つ』における「塔」を介して
1.「第一章」の塔(呼びかける塔)
2.「第六章」の塔(獣たち鳥たち虫たちのうずくまる塔)
3.「第八章」の塔(一体、何物?)
4.「第九章」の塔(黒い空を貫いて黒くつっ立つ塔)
5.「塔」の境位
6.層塔は何を想わせるか?
補章 今日からふりかえって
1.『わが塔はそこに立つ』の波紋
2.他者の像と京都
おもな参考文献
あとがき
【著者略歴】
1951年新潟市に生まれる。
京都大学工学部建築系学科卒業。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程(比較文学比較文化)単位取得退学。
駿河台大学名誉教授。
『リオタール哲学の地平』(書肆心水)、『時間とヴァーチャリティ』(書肆心水)。
訳書にバシュラール『火の詩学』(せりか書房)、リオラール『ハイデガーと「ユダヤ」人』(藤原書店)、ヴィリリオ『電脳世界』(産業図書)など。