商品説明
日本文学
【内容紹介】全国に名の知れた書物の蒐集家で評論家の御倉嘉市を曽祖父に持つ深冬。父のあゆむは嘉市のコレクションが集められた巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、あゆむが怪我で入院している間に館から本が盗まれる。あゆむの代わりに御倉館を訪れていた深冬は館に残された「この本を盗む者に魔術的現実主義の旗に追われる」というメッセージを目にするが、本が盗まれた瞬間から、町はその本に侵食されるように、マジックレアリスムの世界に姿を変えていた。泥棒を捕まえない限り、世界が元に戻らないと知った深冬は、マジックレアリスムからハードボイルド、ファンタジーまで、本の世界を冒険していく。やがて彼女の日常にも変化が訪れて--。最注目の新鋭による、書物にまつわる冒険ファンタジー。【目次】目次第一話 魔術的現実主義の旗に追われる第二話 固ゆで卵に閉じ込められる第三話 幻想と蒸気の靄に包まれる第四話 寂しい町に取り残される第五話 真実を知る羽目になる解説 三辺律子【著者略歴】1983年神奈川県生まれ。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年に刊行した長編小説『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞7位、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』では第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞第3位、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補となった。