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日本文学文春文庫/大庭家を出た元嫁の美保は、息子の吉見のいじめ問題をよそに不実な男との恋に溺れる。一方、自由を得た信子だが生活の張りを失い一向に楽しめない。謙一は若い千加を持て余し、家長の丈太郎は自分の追い求める理想などどこにもないと気づく。現在まで続く社会問題を遠景に、幸福とは何かを円熟の筆致で問いかける感動傑作。