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日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
「あなたの1日は、何時間や?」
時間は、増やせる。
65年間、職人を育て続けた男が明かす“時間の密度”の秘密
情報は増えた。
効率も上がった。
なのに、手ごたえがない??。
65年以上、木と人間に向き合い続けた家具職人・秋山利輝は、その正体を一言で言い切ります。
「それは、“頭だけで生きている”状態です」と。
本書のはじまりは、工房を訪ねてきた編集者への問いかけでした。
「あなたの1日は、何時間や?」??戸惑う大人の横で、16歳の丁稚は1秒も迷わず「48時間です」と即答した。
なぜ少年が答えられ、大人が答えられなかったのか。
●頭で生きる人の1日は24時間??評価・比較・効率。
時間だけが過ぎていく
●身体で生きる人の1日は48時間??手ごたえ、疲労、集中、反復がある
●感性で生きる人の1日は72時間??場の空気、沈黙、気配、流れ、兆しを受け取る
同じ24時間でも、人によって1日の“密度”は、まったく違う。
アインシュタインの相対性理論、日本古来の「中今」、スポーツ選手の「ゾーン」、職人が木と向き合う「没入」??著者はそのすべてが同じひとつのことを指すと語ります。
しかも本書は精神論ではありません。
72時間へ近づくために今日から始められることは、驚くほど地味です。
手を使うこと。
繰り返すこと。
完了させること。
今夜の疲れを感じること。
第5章では、丁稚たちが8年間で1万回以上唱和する門外不出の「職人心得三十箇条」全文を公開。
挨拶、返事、掃除、道具、身だしなみ??技術のことはひとつも書かれていません。
才能を要する条文が、ひとつもないからです。
AIがあらゆる答えを返す時代に、人間に残るものは何か。
木と人間に人生を捧げた職人からの、次の世代への手紙です。
【目次】
はじめに ずっと若者たちに伝えたかったこと
第1章 「君は、1日何時間や?」 問いが人を変える
第2章 時間は身体から生まれる なぜ、私は時間を“見抜ける”のか
第3章 48時間の人間とは何者か 身体が時間を生み始める段階
第4章 72時間は“狙うと消える” 感性が立体化したとき、時間は増える
第5章 「職人心得三十箇条」は、なぜ効くのか 才能は一切いらない
最終章 美しき国、日本の未来へ 職人の感性が、この国を救う
原稿を書き終えて 次の世代への手紙
【著者略歴】
秋山木工 会長。
奈良県の飛鳥地域に生まれる。
中学卒業後16歳で大阪の家具工房に弟子入りし、7年以上の修業を経て上京。
三越の家具製作所で日本一の特注家具づくりに携わる。
その後独立し秋山木工を創業。
8年間の住み込み修業を課す独自の「丁稚制度」で、これまで何百人もの一流職人を育て上げた。
門外不出の「職人心得三十箇条」による人材育成法は国内外から注目を集め、中国にも同様の施設が生まれている。
65年以上にわたり木と人間に向き合い続けている。