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医学
【内容紹介】
見るもの聞くもの、すべてが不思議。
「心の病」と共に生きる人のそばでオタオタ、30年。
おかしくて、切なくて、あったかい、かけがえのない生の軌跡。
著者は「幻聴妄想かるた」で知られる、障害者就労継続支援B型事業所「ハーモニー」の施設長。
口をつぐみ、町の中にいながらも「いなかったことにされた人たち」--精神障害者の世界を、支援者が語り始める。
■齋藤陽道「この本と、新澤さんのこと]
私たちは、いつ、どのように崩れるかわからない、やわらかくて繊細な弱さを含んだ砂の家なのだ。
砂の家をめぐって厳しい現実を見つめる新澤さん。
崩れる砂をともに掬い集め、ともに直し、コツコツと関係を築いていく。
不意に訪れた悲しき日もごまかさず描く。
それでも日常はやってくる。
何気ない日常のかけがえなさを深く噛み締めた人にしか表せない描写によって、登場するみんながふしぎなほど近しくなる。
そうして、自分自身の抱える弱さをも愛でたくなる。
■「あとがき」より
……わかるとか理解という言葉はどこか、相手を支配し、取り込むような気持ちの悪さがある。
わかる/わからないを置いておいて、ただ、話を聞いたり一緒に居たりすることしかできない時間が私の日常のほとんどであって、この本のなかで書いてみたかったのは、そういう時間のことだったのだ。
■装画
ウルシマトモコ(エイブルアートカンパニー登録作家)
■デザイン
高木達樹
【目次】
プロローグ--ハーモニーへ
I はじまり
1 哲也さんのギター
2 香風荘
3 私の居る場所
II 転機
4 幻聴妄想かるた
5 幻聴妄想かるた その二
III ハーモニーの日々
6 余生とアップルパイ
7 良太さんと煙草屋の夫婦
8 Mr.チャーリー☆スター
9 水平の虹
10 失踪の心得
11 大きな地震のあとで
IV 家族の風景
12 進さんの乾電池
13 私のお墓のまえで
14 母の名前を書く
15 父たちと戦争
エピローグ--長島愛生園にて
【著者略歴】
1960年広島市生まれ。
精神保健福祉士、介護福祉士。
東京学芸大学教育学部卒。
大学院中退後、デイケアの職員や塾講師、職業能力開発センターでの木工修行を経て、1995年、共同作業所「ハーモニー」開設と同時に施設長に就任。
その後、「ハーモニー」は障害者就労継続支援B型事業所となりサービス管理責任者(2023年まで)。
現在は特定非営利活動法人やっとこ理事長。