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詩・歌集
【内容紹介】
昆虫や魚、鳥たち。
春の芽吹きや風にゆれる麦の穂。
時ににんげん。
自然のかすかな動きをそのままに感受し、歌として紡ぎ続ける著者の第十一歌集。
言葉を短歌の形式に入れたときに、身体ごとぴったりとはまった感覚があった。
形式とは揺れ幅をもつ器であることを知り、その奥深さに佇んだ。
それが言葉の魅力なのだと思った。
長い時のなかでゆっくりと、
言葉と真向かう日々があった。
(「あとがき」より)
【収録歌より】
蝶が来てそっと玉を抱いている燃える夕陽になるまでとまる
春の虫風にゆれとんでるようなゆれいるような
雨がぽつり 葉を打ちながれて雨が ぽつり
太古のはるか風のなかなる麦の穂が光に立ちぬ
すっくりのびる影法師おまえはだれだかたむく陽のなかにいて
【目次】
i 黄のひかり
ii 青い海を捨てたから
iii 土色の臭
iv 春の泡
v 生きもののとき
vi 風のすじ
vii 動く遺伝子
viii ささやきの降る
ix 影法師
x スカラベの旅
里山の詩空間
あとがき
【著者略歴】
1957年、仙台生まれ。
1987年、加藤克巳の「個性」に入会。
2004年の終刊まで所属。
2002年から2008年まで、短歌ユニット[BLEND]にて活動。
以降は無所属。
歌集は『凸』『フルヘッヘンド』『?』『しろうるり』『春の輪』『坂となる道』『ゆめの種』『白い田』『ひとふりの尾に立てる』『野にある』等。