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歴史全般
【内容紹介】
・ロシアとウクライナ、同じスラブ系なのになぜ戦うのか?
・パレスチナ問題が100年以上も解決しない本当の理由は?
・アメリカを分断する「WASP」や「ヒスパニック」とは何者か? etc.…
世界中で繰り返される紛争や対立。
その火種は、地図に引かれた「国境線」ではなく、その地で暮らす人々の「民族の誇り」や「歴史の記憶」の中にあります。
本書では、言語・宗教・文化によって結束する「民族」に焦点を当てています。
「民族の成り立ちや分布」「宗教・言語との関係」「国境での摩擦」など、現代の国際問題の根底にある複雑な背景を、豊富な地図・図解・写真とともに読み解きます。
地理・国際関係・歴史の入門書としても活用できる、今こそ読みたい一冊です。
【目次】
■巻頭
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・世界の民族分布マップ
・世界の民族紛争マップ
【Introduction】民族の地図
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・「民族」とは何か?--言語・文化・慣習などの社会的な特徴
・アジアの民族--6つの地域で異なる多様な民族集団
・ヨーロッパの民族--ラテン人・ゲルマン人・スラブ人の歩み
・中東の民族--三大勢力のアラブ人・ペルシア人・トルコ人
・アフリカの民族--多民族・多部族が共生する人類発祥の地
・南北アメリカの民族--ヨーロッパ移民に追いやられた先住民
・欧米などの民族--ユダヤ人に社会的な成功者が多い理由
・オセアニアの民族--植民地支配の負の歴史と先住民
・日本の民族--日本人はどこから来たのか?
【Chapter1】大国の素顔と民族
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・世界最大の民族・漢民族とは?--中国14億人のアイデンティティ
・中国の民族自治区--ウイグル人やチベットの苦境
・世界に移り住んだ中国人・華僑--「東洋のユダヤ人」といわれる繁栄
・中国におけるモンゴル帝国の遺産--遊牧民が世界最大の帝国を築けた理由
・多民族国家・ロシアに居住する諸民族--広大な連邦に広がる見えない民族地図
・ソビエト連邦からロシア連邦へ--歴代指導者たちの民族的背景
・同じ東スラブ系民族のロシアとウクライナ--民族の境界線と占領地で進むロシア化
・自由と移民の国・アメリカの現実--WASPの覇権と根深い人種差別
・超大国アメリカを揺さぶる人種問題--トランプ再登場で進む断絶と排外主義
・アメリカを動かすユダヤ人--圧倒的な影響力とその源泉となる経済力
・人口世界一のインドの言語の数は450超--州が違うと言葉も変わる多民族国家
・IT大国インドのカースト制度--階級に縛られない新しい業界での躍進
【Chapter2】宗教と民族
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・4億人規模のアラブ人の連帯--アラブ人がひとつの民族とされる理由
・「約束の地」をめぐるユダヤ人とアラブ人--イスラエルの建国とパレスチナの悲劇
・ユダヤ人のディアスポラ(離散)--世界に散らばる“流浪の民”であるわけ
・イスラエルのガザ侵攻と人道危機--ハマス壊滅の陰で虐殺されるアラブ人
・中東の異端・イランの宗教と民族--独自のイスラム国家であり続ける理由
・中東の「シーア派の弧」と反イラン勢力--イラン主導で塗り替えられる勢力図
・インドとパキスタンのカシミールでの紛争--ヒンドゥー教とイスラム教の境界と限界
・インド国民の8割を占めるヒンドゥー教--激化するイスラム教への弾圧
・混迷するスリランカのテロと経済危機--シンハラ人とタミル人の消えぬ対立
・フランスの厳格な「ライシテ」と分断--信仰の自由とイスラム移民への差別
・トルコの悲願であるEU加盟を阻む障壁--クルド人問題とキプロス共和国との関係
【Chapter3】国境と民族
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・イギリスの三枚舌外交とパレスチナ問題--列強が分かち合った中東の利権と代償
・直線で引かれたアフリカ諸国の国境線--分断された民族の終わらない内戦と紛争
・「氏族」の結束ゆえのソマリアの無政府状態--植民地支配後の独裁による秩序なき統治
・南北に分離しても止まらないスーダン内戦--人種・宗教の交錯による人道危機と難民
・ルワンダでのツチ族とフツ族のジェノサイド--根深く残った植民地時代の影響
・多民族・多宗教が混在する旧ユーゴスラビア--「欧州の火薬庫」バルカン半島の縮図
・イギリスは4つの民族からなる連合王国--EU残留派だった独立の機運が高い地域
・300を超える民族が共生するインドネシア--世界最大のイスラム教国における多様性
・タイとカンボジアの国境紛争--世界遺産の寺院をめぐる領有権争い
・アフガニスタンの再建を阻む部族社会の壁--大国の介入と多民族国家ゆえの政情不安
・漢民族の「本省人・外省人」と16の先住民族--複雑に絡み合う台湾のアイデンティティ
・38度戦で南北に裂かれた朝鮮半島の単一民族--東西冷戦により70年続く分断と対峙
・小国シンガポールが実現した民族融和--中華系・マレー系・インド系の協調
・「アラブの春」が招いた欧州の難民流入--シェンゲン協定とトルコ経由のルート
【Chapter4】少数民族の抑圧と復権
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・アメリカ先住民の悲劇--新大陸征服と西部開拓による苦難の歴史
・国をもたないヨーロッパの“流浪の民”ロマ--漂泊する民族に対する長年にわたる迫害
・アルメニア人のディアスポラ(離散)--幾度も侵略を受けた最古のキリスト教国
・ロシアに残るタタール人の歴史--ユーラシア大陸を征したモンゴルの痕跡
・1億数千万人を数える中国の少数民族--漢民族の陰に隠れる55の民族の存在
・白人に迫害されたオセアニア先住民の復権--アボリジニとマオリの近代以降の苦難
・シリコン・サバンナの波に乗るマサイ族--スマホやSNSを武器にする草原の勇者
・北欧の先住民・サーミ人が受ける差別と偏見--北極圏に住むトナカイの遊牧と狩猟の民
・危機にさらされるブラジルの先住民--アマゾンの熱帯雨林の開発や違法伐採
・アイヌ民族が乗り越えた「同化政策」--政府が先住民と認めるまでの長い道程
【Chapter15】揺れる帰属意識
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・複雑な中東情勢に翻弄されるクルド人--トルコやイラクにまたがる居住地域
・仏教国・ミャンマーで続く少数民族との内戦--多民族国家での時の政権による民族浄化
・カタルーニャ人による独立運動--産業豊かな地域を手放さないスペイン
・スペインの自治州バスクでの独立運動--テロ闘争後の自治とさらなる権利拡大
・ナゴルノ・カラバフ紛争による「統一」--アゼルバイジャンの中のアルメニア人
・南太平洋の楽園・ニューカレドニアの暴動--国を二分したフランスからの独立の審判
・ナイジェリアの南部・ビアフラでの独立運動--半世紀を超え再燃するイボ人の悲願
・砂漠の遊牧民・トゥアレグ人の分断と帰還--資源は豊かだが政情不安なマリでの反乱
【著者略歴】
静岡県静岡市出身。
大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)でアラビア語・アフリカ語を専攻。
朝日新聞社、共同通信社、外務省などで国際報道や翻訳業務に従事。
民族・宗教・国際情勢に関する執筆・監修を多数手がける。
著書に『世界一おもしろい地理の授業』(KADOKAWA)など。