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音楽
【内容紹介】
【紹介】
歌舞伎は楽劇と呼ぶに相応しい音楽の比重の非常に大きい芸能でありながら、これまで音楽面の研究が殆どなされてきませんでした。
歌舞伎音楽のうちでも特に重要なのが、舞台下手の黒御簾(くろみす)の中で演奏される下座唄とも黒御簾音楽ともいわれるものです。
歌舞伎では、上演に際して作成される台本とは別に、その演目ごとに演奏する曲名などを書き留めた「附帳(つけちょう)」と呼ばれる、いわば音楽演出進行台本が附師(つけし)によって作成されます。
しかしこれはあくまで専門職の手控えで、一般に公開されることは稀でした。
その「附帳」を精査し、さらに、これまでに刊行された歌舞伎台本などから集めた歌詞(約1、300曲)を「下座唄」「独吟・めりやす」「大薩摩」などのジャンル別に分けて、唄い出しの歌詞の五十音順に配列し、丁寧な解説と語釈を付した初めての集成です。
歌舞伎に親しんでいる方でも、これらの唄の歌詞まではご存じないかもしれませんので、具体例を挙げてみましょう。
『弁天娘女男白浪』の「浜松屋」の場で、武家娘姿の弁天小僧と若党姿の南郷力丸が花道から出るところで唄われるのは、
「繻子(しゅす)の袴(はかま)の襞(ひだ)とるよりも、主(ぬし)の心がとりにくい、さりとは実にまことと思はんせ」
という、当時の婦女子にはよく知られた「鷺娘」の一節です。
恋する娘心を唄った歌詞ですが、当時の観客なら「繻子の袴」という歌詞から、いまから始まる芝居の舞台が呉服店の浜松屋だということに、すぐ気がついたでしょう。
このように、下座唄には「見立て」や「謎解き」の遊戯の楽しみもあるのです。
ご観劇の前後に本書を参照されることで、歌舞伎をより深く味わっていただくことも可能でしょう。
本書に集成された「芝居唄」には、中世の小歌や説教、古浄瑠璃から、江戸期の流行歌(はやりうた)まで、多くの人々に愛唱された歌謡がさまざまな場面に使われていて、長きにわたり受け継がれてきた江戸文化の洗練と豊潤さを感じさせます。
芝居唄の歌詞を理解した上で舞台の推移を楽しむことで、観劇の感興はより深まるに違いありません。
【目次】
上巻
下座唄 773曲
下巻
独吟・めりやす 192曲
琴歌・琴歌様 16曲
謡 88曲
唄浄瑠璃 41曲
大薩摩 112曲
別巻
元禄芝居歌
上方編 19曲
江戸篇 36曲
解 題
索 引
外題通称場名索引
曲名索引
唄い出し索引
脚注索引
歌舞伎音楽関連文献資料目録(土田牧子・前島美保)
【著者略歴】
一九一三年、札幌市に生まれる。
一九三九年、早稲田大学卒、演劇博物館に勤務。
一九四四年『手前味噌』校訂・解説(北光書房、のち青蛙房より増補改訂版)。
一九四九年、早稲田大学文学部芸術科講師。
一九五四年『かぶき-様式と伝承』で芸術選奨文部大臣賞。
一九五五年、早稲田大学文学部演劇科教授。
一九六〇年『かぶきの美』(現代教養文庫)。
一九六一年、東宝歌舞伎委員会の委員。
一九六三年「桑名屋徳蔵入舩噺」改修演出(東宝・読売ホール)。
『かぶきの美学』(演劇出版社)。
一九六六年、国立劇場専門委員。
一九六七年三月、国立劇場『桜姫東文章』補綴・演出。
一九七一年、三一書房『鶴屋南北全集』を編集。
一九七四年、国立劇場理事。
一九七五年、新橋演舞場『桜姫東文章』補綴・演出。
国立劇場『阿国御前化粧鏡』補綴・演出。
一九七六年、国立劇場『盟三五大切』補綴・演出。
歌舞伎座『偐紫田舎源氏』脚色。
紫綬褒章。
一九七八年、国立劇場『奥州安達原』補綴・監修。
一九七九年、新橋演舞場『杜若艶色紫』改訂・演出。
国立劇場『ひらかな盛衰記』監修。
一九八〇年、国立劇場『貞操花鳥羽恋塚』監修。
一九八三年、歌舞伎座『東海道四谷怪談』補綴・演出。
一九八…